【経営陣】創業家の佐野嘉彦社長、2012年に就任

 ニプロでは長年、創業者の佐野実氏が社長を務めていたが、2012年に実氏が死去。実氏のおいの佐野嘉彦氏が2012年5月に社長に就任した。嘉彦氏は1943年に日本硝子繊維(現日本板硝子)入社。1975年にニプロ入社し、営業本部長、国内事業部長などを経て社長に昇格した。71歳。

【株主構成】日本電気硝子と株式持ち合い

 ニプロでは長らくNECが筆頭株主だった。日本電気硝子がニプロの筆頭株主になったのは2011年。市場で株式を買い増し、現在は発行済株式数の14%を保有する。これに対してニプロも2011年に日本電気硝子株を取得しており、2015年12月末時点で13.7%を保有する。日本電気硝子とニプロは医療用管ガラスのメーカーと国内の販売代理店という取引関係にあり、株式取得を通じて同事業を強化する狙いがあるとみられる。

 株式時価総額は日本電気硝子が約2800億円、ニプロが約2000億円と比較的近い。一方、ニプロの硝子事業の売上高が約300億円にとどまるのに対し、日本電気硝子が約2500億円と大きい。両社が今後より踏み込んだ関係に発展するか注目したい。