森永製菓自身はそこまでM&Aによる買収に積極的に取り組んでいる会社とは言えない。しかし「アントステラ」のような、誰が見てもシナジーを生み出すことが想定できる堅実な取り組みをしていると評価できる。
同業の江崎グリコ<2206>もあまり積極的な買収には取り組んでおらず、総じてみると菓子メーカー業界として取り組む必然性が薄い可能性も示唆できる。森永製菓はむしろ、不採算部門について積極的に切り出しを行っており、健全な財務体質を維持すべく努力をしている...
総合メディカルはコンサルティングを中心に医療機関の経営を総合的にサポートしているほか、全国に670店舗以上の調剤薬局を展開している。M&Aによって調剤薬局の店舗数を急激に成長させており、業界大手のなかでも高い成長率を誇る。
アステラス製薬がM&Aを通じて、がんや移植など成長領域の医薬品開発を加速しています。米バイオベンチャーなどを買収し海外収益を伸ばしつつ、相乗効果が見込めない事業は譲渡し資金効率を高めます。M&Aによる選択と集中の好事例と言えそうです。
ニプロは人工透析関連を主力とする医療機器メーカーですが、かつてはスーパーマーケットなどの小売事業も営んでいました。2006年に当時の売り上げの約半分を占めていた小売事業を譲渡し、医療分野に経営資源を集中。海外での積極的なM&Aに打って出ます。
マツモトキヨシのM&Aは、出店競争・価額競争・異業種からの参入と、激化する業界の鎮静化・課題解決を図るため、地場の大手企業と手を組むことからはじまった。ドラッグストア業界でM&Aが加速する流れの中、業界のトップを走り続ける原動力となっている、M&A戦略の変化を見てみる。