「Hitz 2030 Vision」の第一歩は2020年3月期を最終年度とする3年間の中期経営計画だ。航海の始まりに当たってまずは基盤を整備する時期となり、事業の再構築や生産性の向上、グループ総合力の発揮、連結経営体制の強化などに取り組む。
最終年度となる2020年3月期は売上高4300億円、営業利益205億円を目指す。これは中期経営計画スタート年の前年に当たる2017年3月期に比べ、売上高で7.7%の増収、営業利益で37.6%の増益になる...
文化シヤッターは建設関連需要で盛り上がる「東京五輪」後を見据えて、海外市場開拓を本格化している。海外売上比率は1%に満たず、大きく出遅れている。その同社が3月、50億円超を投じて初の海外M&Aを実施し、豪州の有力建材メーカーを子会社化した。
110年間、ハトメやホックなどを手がけているモリトは、マリンレジャーやスノーボードなどスポーツ用品の輸入販売を手がけるマニューバーライン子会社化した。中期経営計画に盛り込んだM&A推進方針に沿ったもので、今後も同様の企業買収がありそうだ。
ここ5年間、永谷園ホールディングスのM&Aが活発だ。狙いは外資系食品関連企業を通じての海外市場の開拓。お茶づけ海苔や即席味噌汁といった国内市場向け食品に特化してきた永谷園が、なぜ海外に目をけたのか。そこには創業以来の戦略を一新する変革があった。
富士フイルムホールディングスがついに米ゼロックス(コネチカット州)を買収する。事務機で世界トップに躍り出る。今回の大型M&Aは半世紀にわたる日米合弁事業の到達点であると同時に、新たな出発点にほかならない。