アマダ＜6113＞、カナデビア＜7004＞ 傘下でプレス機械メーカーのエイチアンドエフを子会社化

アマダは金属の板を折ったり、打ち抜いたりする板金加工機の最大手。エイチアンドエフ（福井県あわら市）の子会社化は、中小型から大型・超大型まで全方位でプレス機械の品ぞろえを実現し、販売機会の拡大や経営基盤の強化につなげる狙い。エイチアンドエフはカナデビア（旧日立造船）傘下のプレス機械メーカーで、売上高179億円、営業利益5億6900万円、純資産148億円（2024年3月期）。

アマダは、プレス機械についてはグループ企業のアマダプレスシステム（神奈川県伊勢原市）を通じて事業展開しているが、中小型プレス機械を主力としてきた。これに対し、エイチアンドエフは500トンの大型から3000トンを上回る超大型のプレス機械を中心に、プレス間搬送装置、オートパレタイザーなどの周辺装置を手がける。

取得価額は177億円。取得予定日は2025年4月1日。エイチアンドエフの全株式を取得する。

エイチアンドエフは福井機械として1964年に設立。1999年に日立造船（現カナデビア）のプレス機械事業と統合し、エイチアンドエフに社名を変更。2017年に日立造船の完全子会社となり、これに伴い、ジャスダックへの上場を廃止した。

アマダは今回のエイチアンドエフの子会社化に合わせ、中国、インド、インドネシアにあるカナデビアの現地法人が手がけるプレス機械のアフタサービスなどの付随事業も取得する。