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コーポレート・ガバナンスの強化
2019/08/06
2019年1月施行の改正開示布令で、役員報酬ので固定部分、短期・中長期の業績連動部分については具体的に有価証券報告書に記載しなければならなくなりました。
モバイルゲーム「白猫プロジェクト」や「魔法使いと黒猫のウィズ」のヒットで知られるコロプラ<3668>が、新作「最果てのバベル」で850万円を不正に課金し、セールスランキングでの本タイトルを意図的に押し上げていました。
今回の不祥事により、取締役COOの森先一哲氏は取締役会を辞任。不正に関与した従業員2名は懲戒処分となっています。さらに、代表取締役社長・馬場巧淳氏は月額報酬10%の減俸処分となりました。
不正の背景には何が隠されており、どのように行われたのでしょうか?
コロプラが13日に公表した第三者委員会の調査報告書によると、今回の不正は極めて単純な形で行われています。
最新作「最果てのバベル」をヒットさせるため、意図的に850万円の課金を行い、セールスランキングのゲームアプリ部門で不正に上位を獲得。ユーザーの注目を集めてアプリのダウンロードにつなげようと画策したものです。
今回の不正には、マーケティング本部長のA氏と企画チームリーダーのB氏が深く関与をしていました。コロプラからの依頼を受けて実行したのは、プロモーションなどを行うD社です。
A氏の指示のもと、B氏はD社に「最果てのバベル特別プラン」という題名で、不正課金を行うよう発注をかけました。合計金額は1080万円です。D社は1000万円の8%、80万円を手数料として計上し、残りを課金費用に充てました。
依頼内容には以下のような内容が含まれていました。
2019年1月施行の改正開示布令で、役員報酬ので固定部分、短期・中長期の業績連動部分については具体的に有価証券報告書に記載しなければならなくなりました。