景気の持ち直しで減少傾向にある企業倒産。しかし、どの企業にもいつかその日は訪れる。一口に倒産といっても破産、特別清算、民事再生、会社更生など形態はさまざま。完全な「墓場送り」もあれば、不死鳥のようによみがえる「死と再生」もある。その違いは?

「倒産」は消滅と存続の分かれ道

先ずは「倒産」の定義から。実は倒産に明確な定義はない。一般的には企業などが期限までに債務を返済できなくなり、企業活動の継続が不可能になるか、その恐れが生じることを指す。ざっくりいえば「経済活動のサイクルが回らなくなる」ことを指すので、個人や自治体にも倒産はあり得る。

さて、同じ倒産でもさまざまな形式があり、大まかには「会社が消滅する」やり方と、「会社が存続する」やり方に二分される。会社が消滅するやり方は「私的整理」と「法的整理」の二つ。私的整理とは企業が裁判所での手続きを介さずに金融機関などの債権者と借入金の減額や返済方法などを直接交渉し、合意に基づいて減額後の借入金残高を返済する手法。「任意整理」ともいわれ、債権者集会を開く必要はない。主に債権者が少ない中小零細企業で用いられる手法だ。中小零細の場合、私的整理後も細々と経営を続けるケースも珍しくない。何度も私的整理を繰り返して生き延びる「ゾンビ企業」も存在する。

経営破綻した企業の運命は…