会社の値段を決める3つの要素とは

これまで会社の値段を決める「算定プロセス」と「手法」についてみてきました。

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今回は、会社の値段を決める「3つの要素」についてお話したいと思います。

さて、みなさんは「お金持ち」というと、どんな人をイメージしますか?

いわゆるセレブと呼ばれる名家の出身の方でしょうか。あるいは医師や弁護士などのプロフェッショナルでしょうか。事業で成功したベンチャー企業の創業者を想像されるかもしれません。売れっ子の芸能人やプロデューサー、ベストセラー作家を挙げる方もいるでしょう。

お金持ちの会社にもいろいろある

会社にもこれと同じことが言えます。成長性がなくとも社歴が古くて昔からの資産をたくさん持っている会社もあれば、成長性が高くさらに今後もお金持ちになる見込みが高い会社などです。

お金持ちの会社にもいろいろあると申し上げましたが、だからといって会社の値段を評価する方法が無限にあるわけではありません。

ざっくり言うと、会社の値段を決める要素は「たった3つ」しかないのです。

会社の値段を決める要素は「3つだけ」

1.資産価値(今現在資産のある会社)

1つ目は、その会社が資産持ちの会社かどうかです。資産がたくさんある会社は不景気になってもすぐにつぶれる心配が少なそうですし、就職や転職をするのにも安定しているといえます。取引先としても安心できます。

では、資産がたくさんあって借金が多い会社はどうでしょうか。借金が多いと返済も大変ですし、それだけ利息を払わなければなりません。

したがって価値が高い会社とは、資産が多くて借金が少ない会社ということになります。

2.収益力(稼ぐ力が大きい会社)

2つ目は、その会社が儲かっているかどうかです。現時点ではそれほど資産を持っていなくても、利益がたくさん上がってる会社はいずれ資産家になるでしょう。

儲かっている会社は利益を元手にさらに生産性を上げるような投資ができます。そうなればさらなる利益を見込めるでしょう。

こうした期待を含めて儲かっている会社は価値が高いのです。

3.需給(会社を取り巻く市場環境)

3つ目は、需給-相場環境です。株式市場の相場環境がよいときには、会社の値段も高く評価されます。

逆に言えば、不景気や有事による相場環境が悪いときは、どんなに資産を持っていても、どんなに儲かっていてもそれなりの値段でしか評価されません。

相場環境が良いときというのは、株を買っている人が多いときともいえます。簡単に言ってしまえば、どんな会社であれ欲しがる人が多い会社は値段が高いということになります。つまりタイミングや経済情勢の影響を大きく受けるのです。

日本でもかつてバブルの時はどんな会社の株式でも「株」というだけで値上がりしました。一方で、17世紀のオランダではチューリップの球根が投機対象となってバブルが起こったという冗談としか思えないような実話もあります。

人間のすることは古今東西、何も変わっていないのかもしれません。ですから、会社の値段も需給の影響から逃れられないのです。

まとめ

資産価値、収益力、需給が会社の値段を左右する

文:M&A Online編集部