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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(35)

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アムステルダムはじめ各都市の投資集団が合併してオランダ東インド会社が誕生した(写真はイメージ)

合併は常に波乱含み。それはリアル「半沢直樹」の世界

なぜなら、この時点において有限責任制度は少なくとも明確には存在せず、したがって「デット」と「エクイティ」の概念も明瞭に区分されてなかったはずだからだ。筆者のこのような推測がもし正しいのであれば、合併に伴う無機能投資家の混乱は相当なものだったと思われる。

なにしろ、これまで熾烈なライバル争いをしていたカーメル同士(例えばアムステルダムとゼーラントは特に激しく競り合っていた)である。突然合併して、しかも、相手がどんな出資者を背負っているのか分からないからだ...

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