前回紹介した1株に多数の議決権を付与する「デュアルクラス」は、アメリカ西海岸、シリコンバレー流の反逆精神、カウンターカルチャー精神の表れであり、経験を積んだオトナの経営者は眉を顰めるだけのキワモノなのだろうか。
実はそうではない。前回のグラフでも示したように、非テック系企業においてもまた、デュアルクラス構造の採用は急速に進んでいる。身近な銘柄としてはナイキ、マンチェスターユナイテッドなどもデュアルクラスを採用している企業だ...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。