一国の歴史を紐解くと、大きな流れの結節点とも呼べる「運命の年」が存在する。例えば日本で「天下分け目」といえば、だれでも1600年の関ケ原の戦いを思い浮かべるだろう。思想の巨人フランス系ユダヤ人のジャックアタリ氏によれば、スペインにおける「運命の年」は1492年だ。
アタリ氏はこの年を、スペインという一国家にとってだけではなく、世界史における「運命の年」として位置づけている。アタリ氏は、1492年にイベリア半島で起こった3つの出来事が、世界覇権の中心を中国から欧州列強へと転換させるトリガーとなり「近代の始まり」のきっかけとなったと述べている...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。