西澤 龍

西澤 龍 (にしざわ・りゅう) | IGNiTE(イグナイト) 代表取締役/パートナー

IGNiTE(イグナイト) 代表取締役/パートナー

IGNiTE CAPITAL PARTNERS株式会社 (イグナイトキャピタルパートナーズ株式会社)代表取締役/パートナー

投資ファンド運営会社において、不動産投資ファンド運営業務等を経て、GMDコーポレートファイナンス(現KPMG FAS)に参画。 M&Aアドバイザリー業務に従事。その後、JAFCO事業投資本部にて、マネジメントバイアウト(MBO)投資業務に従事。投資案件発掘活動、買収・売却や、投資先の株式公開支援に携わる。そののち、IBMビジネスコンサルティングサービス(IBCS 現在IBMに統合)に参画し、事業ポートフォリオ戦略立案、ベンチャー設立支援等、コーポレートファイナンス領域を中心にプロジェクトに参画。2013年にIGNiTE設立。ファイナンシャルアドバイザリー業務に加え、自己資金によるベンチャー投資を推進。

横浜国立大学経済学部国際経済学科卒業(マクロ経済政策、国際経済論)
公益社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員 CMA®、日本ファイナンス学会会員

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ignite.info@ignitepartners.jp

最新の記事

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(36)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(36)

株式会社制度の起源と言えるオランダ東インド会社(VOC)の合併による誕生。スペインやポルトガル、そしてイスラム圏からオランダに移り住んだユダヤ教徒は、VOCの成立にどのように関わったのか。そこにはプロテスタントの影響が色濃く反映されていた。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(35)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(35)

オランダ東インド会社(VOC)誕生前に、すでに6つの投資集団グループが存在し、これらのグループが合併することで、VOCが誕生した。株式会社そのものが存在しないタイミングで、匿名組合のような投資集団同士がどうやって直接「合併」したのだろうか。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(34)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(34)

オランダの経済都市圏は各々が投資集団を設立し植民地ビジネスを活発化。諸州投資集団間での競争が激化すると、オランダの香辛料価格は暴落。共倒れとなるリスクが顕在化していく。そこに衝撃の情報が飛び込んでくる。英国が東インド会社を設立したのである。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(33)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(33)

1492年にスペイン王国から追放されたユダヤ教徒たちは欧州やイスラム圏に散っていった。その後、オランダで新興宗教プロテスタントを信じる人々が、スペインからの独立という挑戦を試みる。そこに宗教と商業の寛容を求めるユダヤ教徒たちが集まってくる。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(32)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(32)

イベリア半島を舞台とし、スペインキリスト教国家の中で人生を翻弄されたユダヤ教徒の人々の足跡を追ってきた本コラム。1492年、ついにスペインを追放されたユダヤ教徒の一部は16世紀以降オランダに集結。近代の「幕開け」に立ち会っていくことになる。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(31)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(31)

コロンブスの航海について最後に触れておくべきは、やはり日本のことだろう。コロンブスは日本を発見しなかったし、想像したほどの黄金が無いことはすぐ分かった。が、西洋はある意味黄金よりも興味深いものを発見することになる。それは「日本人」だ。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(30)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(30)

スペイン王国と世界の歴史に大きく影響を与えた重要な議題が審議された1492年の3月20日の王の諮問会議に、それぞれ要職にあった3人の宮廷ユダヤ人が臨んだ。そしてユダヤ人たちの犠牲により、コロンブスの航海は成功し、「大航海時代」が幕を開けた。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(29)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(29)

前回のコラムでは、コロンブスの処女航海における資金調達額が200万マラベディ(推計価値約10億円)だったことを紹介した。コロンブスは3人の投資家から、25万マラベティを引き出した。残る大部分の資金を調達した大物宮廷ユダヤ人について考察する。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(28)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(28)

コロンブスの第1回航海に必要とされた約200万マラベディ。感覚的にどのくらいの額だろうか。諸資料に最も頻出する換算値から平均的な値を取って、日本円にしておおよそ10億円くらいという感覚で理解しておく。その費用を一体誰が拠出したのだろうか?

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(27)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(27)

1486年5月、コロンブスはカトリック両王に拝謁した。コルドバの王宮で開催された運命のプレゼンで、コロンブスはイザベルに訴える。邪教に耽り、キリストの福音を知らぬまま、死んで地獄に落ちる憐れな未開の異教徒たちを聖なる教えに導いて救うと。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(26)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(26)

前回のコラムでは、コロンブスがその初航海の途上でカトリック両王に送ったとされる書簡について触れた。そして、彼の航海には真のスポンサー「ルイス・デ・サンタンゲル」という宮廷ユダヤ人がいたことに触れた。今回はまず彼の出自とその業務を確認しよう。

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SPACは「ファイナンス」なのか、それとも「EXIT(出口戦略)」なのか

SPACは「ファイナンス」なのか、それとも「EXIT(出口戦略)」なのか

SPAC(特別買収目的会社)を活用したIPOディールは、単にアンダーライター(引受証券)のプライシング(引受価格)に不満を持つ発行体と既存株主が、より良いファイナンスの機会と条件を獲得するためだけに行われるのでしょうか。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(25)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(25)

コロンブスの新大陸発見には「真のスポンサー」が存在した。既に幅広く研究されているコロンブスの航海そのものより、この航海のシードインベスターでありリードインベスターであった宮廷ユダヤ人と同航海における彼の資本政策に焦点を当てて考察してみよう。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(24)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(24)

ユダヤ陰謀論を流布したフェイク本「シオン賢者の議定書」に触発され、これを自らの信念の実現に大いに利用できると考えた男が、ドイツ帝国で急速に台頭する。アドルフ・ヒトラーだ。ヒトラーが率いたナチスドイツは「積極的キリスト教」運動を展開する。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(23)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(23)

今、再び大きな歴史の転換点とも言える出来事が起きている。今回はロシアによるウクライナ侵略戦争について言及する。ウクライナが位置する東欧は、このコラムの主題のひとつである反ユダヤ主義やユダヤ陰謀論の歴史舞台の一つの核ともいえる場所だからだ。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(22)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(22)

歴史を紐解くと大きな流れの結節点とも呼べる「運命の年」が存在する。日本で「天下分け目」といえば1600年の関ケ原の戦いを思い浮かべるだろう。思想の巨人フランス系ユダヤ人のジャックアタリ氏によれば、スペインにおける「運命の年」は1492年だ。

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ペイディ買収から学ぶ 赤字企業が高値で買収されること

ペイディ買収から学ぶ 赤字企業が高値で買収されること

「利益なき会社に価値はない」が正であれば、今回のペイディ買収を肯定することは極めて難しいでしょう。しかし「利益よりシェア」という考え方は、戦後急成長を遂げた日本のスタートアップ企業(当時の松下やソニー)が実践していたのです。

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米ペイパルのペイディ買収「3,000億円」は、高いのか安いのか(下)

米ペイパルのペイディ買収「3,000億円」は、高いのか安いのか(下)

ペイディがIPOではなくペイパルによる買収を選択したのはなぜでしょうか。米ペイパルによるペイディ買収案件の買収額3000億円が高いのか安いのか、筆者の試算をもとに分析したいと思います。

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米ペイパルのペイディ買収「3,000億円」は、高いのか安いのか(上)

米ペイパルのペイディ買収「3,000億円」は、高いのか安いのか(上)

米ペイパルがペイディを270億米ドル(約3,000億円)で買収しました。国内スタートアップのM&Aとしてもおそらく過去最大級の規模になると思われます。この買収額が高いか安いかについて検証してみたいと思います。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(21)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(21)

1347年に欧州に上陸したペストは、ほどなく南欧イベリア半島に到達する。そして欧州各地で繰り広げられた惨劇が、この地でもまた繰り返される。ユダヤ教徒は隔離されたゲットーで生活し、衛生面や食事面でユダヤ教の厳しい戒律(コーシャ)を守っていた。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(20)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(20)

レコンキスタ(イスラム教徒に奪われたイベリア半島の最征服)が進展すると、キリスト教系王国によってユダヤ人は徴税業務を担わされ、特別目的会社(SPC)のようなビークルを活用した「徴税債権の証券化」スキームを開発した。現代の財政理論にも通じる。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅧ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(19)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅧ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(19)

イベリア半島諸王国はユダヤ教徒を国王隷属民として管理し、様々な宮廷業務-とりわけ資金調達業務に従事させた。これはユダヤ教徒の金融業としては「ホールセール」にあたる。その内容は単なる融資や貸付とは異なるものだった。それが「徴税請負人」である。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅦ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(18)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅦ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(18)

ユダヤ教徒は貿易業などの本業を営みつつ、多角化の一環として金融業を早くから営んでいた。ユダヤ教徒の金融業の発展過程とその背景について書いてみたい。キーワードは「宮廷ユダヤ人」だ。そして舞台はイベリア半島(現在のスペインとポルトガル)である。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅥ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(17)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅥ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(17)

恐らく最も一般的に理解されているユダヤ教徒と金融の関係についての通説は「キリスト教は金利を禁じていたから、キリスト教徒は貸金業をしなかった」「ユダヤ教では異教徒からは金利を取ってもよいという教えだったから、金融業を独占した」。本当だろうか?

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅤ | 間違いだらけのコーポレートガバナンス(16)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅤ | 間違いだらけのコーポレートガバナンス(16)

スペインに渡ったユダヤ教徒たちは、どのようにして経済的に自立し、定住したのか。そして、どのような経緯で、金融の発展に関わっていくことになるのか。今回から本題となるユダヤ教徒と企業金融(コーポレートファイナンス)の歴史について触れていきたい。

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