前回までの連載では、ディアスポラ(民族離散)以降、イベリア半島に定住した離散ユダヤ教徒たちが、時の権力(イスラム勢力、キリスト勢力)に翻弄されながらも、ユダヤ教徒としてのアイデンティティを維持し、イベリア半島におけるユダヤ人共同体を構築していく過程に触れた。
特にその中でも、歴史に重要な足跡を残しているのが「宮廷ユダヤ人」の存在であることも述べた。イベリア半島をイスラム勢力が席巻した10世紀前後には、持ち前の専門性(医療(薬学)技術や造船技術、天体観測技術と地図作成技術、そして金融技術)で、イスラムによる平和の黄金時代の到来に貢献した...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。