前回のコラムでは、ユダヤ教の成立とその特徴(律法主義、メシア信仰、選民思想)について述べた。その後、エルサレムにおけるユダヤ教徒とその「改革派」であるイエス・キリスト派の対立がイエスの磔刑(たっけい)という劇的な結末を迎えたことは広く知られている。
イエスの弟子たちは師の磔刑後、その教えを広く普及させるために欧州に渡る...
一神教と疫病とコーポレートファイナンスの関係を探る連載の3回目。今回は一神教であるユダヤ教の基本理念を解説する。ユダヤ教は「律法主義」「メシア信仰」「選民思想」を重視するが、その真意は意外にも現代の契約社会に通じる合理的で平等な概念だった。
株主資本主義大国でありながら、イノベーション王国(起業家大国)でもある米国。注目すべき仕組みの一つが、「デュアルクラス」(複数議決権株式の活用)だ。これは、起業家(創業メンバー含む)に、1株に複数の議決権がついた株式を割り当てるものである。