前回のコラムでは、ユダヤ教の成立とその特徴(律法主義、メシア信仰、選民思想)について述べた。その後、エルサレムにおけるユダヤ教徒とその「改革派」であるイエス・キリスト派の対立がイエスの磔刑(たっけい)という劇的な結末を迎えたことは広く知られている。
イエスの弟子たちは師の磔刑後、その教えを広く普及させるために欧州に渡る。一方、ユダヤ教徒たちはローマ帝国との戦争(ユダヤ戦争)に敗北。ある者は捕虜や奴隷として、ある者は自ら新たな生活の場を求めて欧州に渡った。
異なる背景で欧州に渡ったこの二つのグループは、大陸を舞台に再び対峙していく...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。