前回は米国の「起業家精神」の源流の一つといえる、メイフラワー号がマサチューセッツ湾に到着する20年以上も前に北米大陸に進出したヴァージニア会社についてふれた。彼らは南米と同様のゴールドラッシュを目指したが、あえなく頓(とん)挫した。
では、「金(ゴールド)」の発見という初期ビジネスモデル仮説が頓挫した中、トーマス・スマイスをはじめとするヴァージニア会社の投資家と経営者はどうしたのか。現代のスタートアップ用語でいうならば、どうハードピボット(事業転換)したのか。
彼らがピボットに賭けたのはタバコだ...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。