この連載コラムでは、「間違いだらけのコーポレートガバナンス」と題して、「コーポレートガバナンスの万能性」について懐疑的な視点から考察している。前回のコラムでは「株式会社は経済資源の最適配分や分配を実現するのか」という点について考察した。今回はこの連載の核となる「コーポレートガバナンスと企業成長、イノベーション」について説明しよう...
株式会社は経済資源の最適配分と成果の最適分配を実現し得るのか?日本でも深刻化している貧困問題や行き過ぎた格差が社会を不安定にするものであるならば、解決策は「ポエム的」株式会社論ではなく、会社法及びそれに関連する法律の改正でなくてはならない。