前回はユダヤ陰謀論を流布した「シオン賢者の議定書」について解説した。そして、このフェイク本に大いに触発され、かつこれを自らの信念の実現に大いに利用できると考えた男が、ドイツ帝国で急速に台頭する。アドルフ・ヒトラーだ。(出所:アドルフ・ヒトラー「我が闘争 第11章 民族と人種「シオンの賢人」)ヒトラーが率いたナチスドイツは、「積極的キリスト教」運動を展開する。
これは、それまでのキリスト教社会のユダヤ教徒に対する姿勢は「消極的」であるとして既存のキリスト教を否定し、より「積極的」にユダヤ教徒をキリスト教社会から取り除かなくてはならないとする運動である...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。