前回のコラムでは、近代株式会社におけるコーポレートファイナンス(企業金融)の仕組みが、オランダ東インド会社における有限責任原則の成立によって始まったことを頭出しした。そして、同社の成立につながる大きな歴史の流れの中に、疫病(ペスト)の発生を引き金としたキリスト教徒による凄惨なユダヤ教徒迫害の存在があるという筆者の考えを述べた...
コロナ禍に直面している今、水面下ではコロナ新薬の開発をめぐって激しい競争が繰り広げられている。これは、もちろん開発に成功した場合の利権を狙ってのことだ。まさに中世でも同じことが起こった。引き金は伝染病のペスト。ペストの大流行は経済を変えた。
「株式会社」は大航海時代の商業活動から誕生した。しかし、世間で言われる「株式会社がイノベーションを起こした」は間違いで、「イノベーションが株式会社を生んだ」のである。それではイノベーションを起こす「源泉」は何か?物語は大航海時代から始まる。