前回は大航海時代の欧州諸国、特に大英帝国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国 )による植民地支配と、それによる富の略奪と独占の歴史を振り返った。そしてそのプロセスの中で株式会社制度の骨格が形成されていったことを述べた。
その上で筆者の見解として、株式会社という制度はイノベーションの創出に必ずしも向いていないのではないか、という考えを述べた。筆者はイノベーションの源泉は「起業家精神」だと考える。そしてやはり、株主の利益と起業家精神はしばしば衝突することがある...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。