1347年に欧州に上陸したペストは、中欧と東欧を席巻し、ほどなく南欧イベリア半島に到達する。そして欧州各地で繰り広げられた惨劇が、この地でもまた繰り返される。ユダヤ教徒達は、基本的に隔離されたゲットーで生活し、かつ衛生面や食事面でユダヤ教の厳しい戒律(コーシャ)を守っていた。
そのため、ペストの流行がキリスト教社会より遅れた可能性があるとされる。これを見てキリスト教社会の大衆扇動家が叫ぶ。「サタンの手下、ユダヤ教徒が井戸に毒を撒いた。これはユダヤの陰謀である」...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。