コロンブスの第1回航海に必要とされた約200万マラベディ。感覚的にどのくらいの額だろうか。中世の貨幣価値を現在の価値に正確に換算することは困難だ。ここでは、諸資料に最も頻出する換算値から平均的な値を取って、日本円にしておおよそ10億円くらいという感覚で理解しておく。大きく間違ってはいないだろう。
前回のコラムで述べたように、コロンブスはこの200万マラベディのうち、12.5%(25万マラベティ=約1.25億円)を、自己資金として出資する必要があった...
今回のコラムは、「経営者の監視ができる仕組み」に関する現行のコーポレートガバナンス制度の有効性を前提としつつ、経営者の不正がなくならない原因について考えを述べてみたい。