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【ヒノキヤグループ】M&Aの「魔術」で下請け工務店が一部上場

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同社ニュースリリースより

全館空調を従来の半額に

低価格の考え方は住宅本体の建設に留まらない。例えば2016年12月に発売した全館空調システム「Z空調」。全館空調は個別空調では温度差が生じる廊下、玄関、トイレなども含めた家屋全体を一定の温度に保つ。

家屋内の温度差で体調不良を引き起こすヒートショックや、冷え性、睡眠障害などの防止に役立ち、とりわけ高齢者向けの住宅設備として注目されている。大手住宅メーカーではすでに提供されているが、施工コストや電気代などのランニングコストがネックになって、あまり普及していない。

そこでヒノキヤグループは従来は200万円以上かかっていた全館空調を、約半額の111万円(税込)で提供する「Z空調」を開発した。低価格の秘密はエアコンの設置台数を最低限に抑えたことにある。2階建て45坪程度までの住宅であれば、天井ビルトイン式エアコンを各階に1台、合計2台を設置するだけで済む。

高気密・高断熱施工と24時間換気によって、少ないエアコン台数で全館空調が可能になった。エアコンの台数が少ないため、施工コストと同時に電気代も抑えることができる。電気代は部屋ごとの個別空調の場合は1日9時間稼働して月平均5813円程度なのに対し、Z空調は全館1日24時間稼働でも同5185円と安い。

「Z空調」を実現できたのは、1台のエアコンでカタログ性能の2~3倍の広さまで冷暖房を行き渡らせることが可能なほど断熱性の高い「アクアフォーム」があればこそ。アクアフォームは現場発泡硬質ウレタンでは国内シェアトップの建材という。

断熱性能が高いのはもちろんだが、現場で発泡させることにより家屋の形状にぴったりと密着するため、気密性の高い施工ができる。断熱性と機密性のダブル効果で最小台数のエアコンによる24時間全館空調を実現したのである。

Z空調の仕組み
低価格の全館空調システム「Z空調」(同社ホームページより)

M&A Online編集部

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