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インターネット広告業界大手4社のM&A

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選択と集中を進めるセプテーニ

セプテーニ<4293>の近年の動きは「選択と集中」という言葉で言い表すことができる。2014年10月、DM発送を行う子会社である株式会社セプテーニ・ダイレクトマーケティング(東京都)の全株式を約15.2億円で地図情報サービス大手の株式会社ゼンリン(福岡県)に譲渡した。これは中核でない事業を売却したものと評価することができる。

2016年10月、シンガポール子会社であるSepteni Asia Pacific Pte. Ltd.を通じて、Lion Digital Global LTD(香港)の株式96.01%を13億円で取得し、子会社化した。これは、スマホ広告やソーシャルメディア広告を得意とするLion社を買収することにより、アジアにおける同分野でのプレゼンスを高めるものといえる。

2016年11月には、モバイルゲーム事業を主力とするアクセルマーク株式会社<3624>の株式を一部譲渡し、持分法適用会社とした。これにより、セプテーニの中でモバイルゲーム事業が「ノンコア事業」であることが明確となった。

年月 内容
2009年3月 ソフトクリエイト(現ソフトクリエイトホールディングス)との資本・業務提携を解消
2013年8月 スマホ向け広告プラットフォームのメタップスと業務提携
2014年10月 DM発送を行うセプテーニ・ダイレクトマーケティングをゼンリンに売却
2016年11月 モバイルゲーム事業のアクセルマークの株式を一部譲渡

博報堂の傘下となったアイレップ

2009年6月、アイレップは博報堂傘下のデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)との資本・業務提携を発表し、翌年の2010年12月にはDACの連結子会社となった。そして、6年後となる2016年10月には、アイレップとDACは共同持株会社 D.A.コンソーシアムホールディングス株式会社<6534>を設立し、共同株式移転を行った。つまり、持株会社を新設してアイレップとDACがそれにぶら下がるという形になる。なお、その際に、新設の持株会社も博報堂グループの親会社である博報堂DYホールディングス(東京都)の子会社となった。

博報堂は国内外で積極的にM&Aを活用している企業だが、アイレップ自体も、2014年10月にベトナムの広告代理店MOORE ONLINE DEVELOPMENT SOLUTIONS CORPORATIONの株式取得と第三者割当により所有割合を53.16%として子会社化したり、2015年12月に子会社である株式会社フロンティアデジタルマーケティングと株式会社ネクストフィールドの2社を吸収合併したり、2016年1月に株式会社NEWSYの株式96.2 %を取得して連結子会社化するなど積極的な展開を見せている。

このうち、株式会社NEWSYの事業はニュースメディアの運営だ。代表のタカハシマコト氏は博報堂出身のクリエイティブディレクターで、社内ベンチャー制度を使ってニュースサイト「しらべぇ」を立ち上げた。アイレップによるNEWSY株式の取得は、「コンテンツマーケティングの強化」という自社方針に沿った買収ということができる。

年月 内容
2010年12月 デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)の連結子会社に
2016年10月 アイレップとDACが株式移転により、共同持株会社のD.A.コンソーシアムホールディングスを設立。東証2部上場

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2014年5月、社内カンパニーの「kyu」を発足からM&Aを強化しだした博報堂DYホールディングス。電通のように買収による派手な規模的な成長を得るのではなく、アシュトン・コンサルティング、Digital Kitchenの買収に見られるように、世界に通用するノウハウの買収を仕掛けている。シナジーによってオーガニック成長を促すのが当面の方向性か? 業績やBSの推移から探る。

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