「和食さと」や「めしや宮本むなし」などを展開しているSRSホールディングス<8163>が、中期経営計画に基づいて外食企業のM&Aに乗り出した。 

その第一弾となるのが、うどん店やそば店を運営する家族亭(大阪市)と、ドトールコーヒーや大釜屋などのフランチャイジー事業と直営店事業を手がけるサンローリー(大阪市)の子会社化。両社を株式交換により2020年1月1日に完全子会社化する。 

SRSホールディングスの中期経営計画とはどのようなものなのか。 

エイチ・ツー・オーとの関係強化も    

SRSホールディングスは1958年に、法善寺すし半を開業したのが始まり。1974年にサトに社名を変更したあと、1998年のサトレストランシステムズを経て、2017年に現社名に変更した。 

この間1991年にスインビー・フーズを買収し酒類販売業に進出したほか、2013年にフーズネットを、2016年に宮本むなしを傘下に収めた。2017年にはすし半を梅の花に譲渡した。 

その後M&Aは影を潜めていたが、2018年に中期経営計画「プロジェクト MIRAI」を策定。2023年3月期に売上高1000億円を目指し、このうちの300億円分をM&Aで実現する目標を掲げたことから、M&Aに大きく舵を切ることになった。 

第一弾となる家族亭とサンローリーはいずれもエイチ・ツー・オー リテイリングの傘下企業で、直近の売上高は家族亭が87億7800万円、サンローリーが25億3500万円。両社の売上高を単純に合計すると110億円を超える。このため残りの約200億円分のM&Aを2023年3月までの3年半ほどで実施することになる。 

エイチ・ツー・オー は阪急百貨店、阪神百貨店、阪急オアシス、イズミヤなどの百貨店やスーパーのほか不動産事業、ホテル、飲食店、個別宅配サービスなどを展開している企業で、SRSは2019年5月にエイチ・ツー・オー からの出資を受け入れ協業を模索していた。 

今回のM&Aはこの提携の一環でもあり、関西地区で圧倒的なマーケットシェアを目指すエイチ・ツー・オーとSRSが今後、資本関係の強化に向けて動き出すことも予想される。