ペッパーフードサービス<3053>の稼ぎ頭、「いきなり!ステーキ」の業績に異変が起こっています。2月の売上高は前年同月比25%減。1月も19.5%減少しました。2018年に202店舗という、驚異的な出店を実現。2019年はそれを上回る210店舗の出店を計画しています。実現すれば、全国596店舗となり、FC契約をしているラーメン店「幸楽苑」の543店舗を超える見込みです。

順風満帆に見えますが、過剰出店による集客力の弱体化が、早くも明確な形となっています。

いきなりステーキテレビ
メディアでも頻繁に取り上げられる人気業態

人気が一巡して新規出店効果が薄れる状況に

まず、2018年1月から2019年2月までの月次売上高の推移を見てみましょう。

2つの異変に気づくと思います。1つは2019年に入ってからの、全店売上高の伸び悩み。2つ目は、2018年の4月から既存店売上高が、100%を割り込んで停滞していることです。

※売上の数字は前年同月(%)です。

全店売上高既存店売上高店舗数
2018年 1月 189.30% 107.00% 196
  2月 222.70% 117.00% 213
  3月 249.90% 116.80% 234
  4月 217.40% 98.30% 249
  5月 201.00% 90.20% 263
  6月 199.80% 90.50% 279
  7月 203.70% 89.80% 293
  8月 217.20% 97.20% 310
  9月 192.10% 90.70% 326
  10月 198.70% 96.80% 341
  11月 178.50% 86.90% 363
  12月 180.00% 86.20% 386
2019年 1月 163.30% 80.50% 401
  2月 147.60% 75.10% 417

※月次報告書(https://www.pepper-fs.co.jp/_img/news/pdf/2019/20190118.pdf)をもとに筆者作成

2019年1月は15店舗、2月は16店舗を新規で出店しました。昨年は1月が10店舗、2月が17店舗です。1月の出店数は2019年が上回っています。出店効果が表れる、翌月の売上高は前期比47.6%増です。決して悪くはない数字ですが、2018年の122.7%増と比べると、やはり見劣りがします。ポイントは、新規出店数は昨年を上回っている点です。

ブランドが話題性を失い、集客力が衰えているように見えます。

そして見落とせないのが、既存店の落ち込みです。端的に言うと、リピーターの獲得ができていません。既存店の定義は、オープンしてから15ヶ月経過したお店です。いきなりステーキは、2017年3月ごろから出店を強化し始めました。15ヶ月経過する2018年5~6月から本格的に落ち込み始めています。出店の加速により、サービス力が低下。客離れを起こしている可能性があります。