グルメサイトを運営するRettyが、4月11日にクラウドファンディング事業「3rdTable」をCAMPFIREに資産譲渡しました。Rettyは2019年3月「3rdTable」を4月にリリースすると発表したばかり。早々とCAMPFIREに譲渡したことになります。

8期目でなお赤字から抜け出せないRettyは、本業の強化を狙ったものと考えられます。一方、CAMPFIREはクラウドファンディングを軸に、事業の多角化を進めています。両社の利害が一致した結果が、「3rdTable」の資産譲渡となりました。


8期決算で2億3000万円の純損失を計上!
2011年リリースで未だ赤字から抜け出せないRetty

Rettyは、2011年に「ぐるなび」「食べログ」「ホットペッパー」のグルメサイト三銃士に、実名口コミという武器を携えて切り込んだ刺客です。

直近の業績を見てみましょう。

▼Retty業績推移

決算2016年9月期2017年9月期2018年9月期
純損失5億9600万円4億2700万円2億3000万円

決算公告より筆者作成

確実に赤字幅は縮小しているものの、利益は出ていません。

2016年7月にWiLなどから11億円の資金調達を実施。2019年4月に一部SNSで上場間近との噂も駆け巡りました(同社は否定しています)。Yahoo!ダイニングとの協業もしており、IPOなど市場の期待は強い会社です。

しかし、膨らむ期待に反して業績は芳しくありません。

業績拡大のためにクラウドファンディング事業を立ち上げたものの、リリース時期になって思うように本業が伸びず、早々と譲渡したと考えられます。

同社のビジネスモデルは、飲食店からRettyへの広告収入がメイン。「3rdTable」を本サイトへの呼び水、いわば営業ツールとして活用しようとしていたのかもしれません。いずれにしろ、Rettyの営業に本腰を入れた方が、売上・利益へのインパクトは大きいと判断したのでしょう。

家入一真氏
CAMPFIRE代表の家入一真氏(右から2番目)