うどんチェーン店が工夫を凝らした集客作戦を打ち出している。うどんのすすりっぷりを競うキャンペーンや、辛さに挑戦するキャンペーンをはじめ、うどん店なのに、うなぎで勝負するケースなどもある。うどんは誰もが知る国民食。どんな秘策があるのか。

熱い思いで美味しそうにうどんをすする

讃岐うどんチェーン店「はなまるうどん」を展開する、はなまる(東京都中央区)は、プロレスラーの棚橋弘至選手が全力で、はなまるうどんを美味しくすする動画に対抗する動画を投稿することで、抽選で景品があたるキャンペーンを実施している。

同社リリースより

見たら思わずうどんをすすりたくなるコンテンツとして棚橋選手の動画を「ススリンクライマックス」として公開し、挑戦者に熱い思いで美味しそうにうどんをすする動画を投稿してもらい、棚橋選手と戦うという内容。

景品として棚橋弘至選手のサイン入りはなまるススリンクライマックス特製Tシャツや、はなまるうどんを1年間、いつでも、何回でも、1杯無料で食べることのできるパスポートをプレゼントする。挑戦者の投稿は2019年8月15日までを受け付ける。

はなまるうどんは2000年にはなまるうどん木太店を高松市に開店して創業。2004年に吉野家ディー・アンド・シー(現・吉野家ホールディングス)と資本業務提携し、2年後の2006年に吉野家ディー・アンド・シー(同)の連結子会社となった。2018年2月期の店舗数は458店。

辛さの限界に挑戦する丸亀製麺

挑戦ものとしては讃岐うどん専門店「丸亀製麺」を展開するトリドールジャパン(神戸市)が、うどんの辛さを選べる「うま辛MAX担々うどん」キャンペーンを展開中。

同社リリースより

うま辛担々うどんをベースに、1辛から5辛までと10辛、20辛、50辛、うま辛MAXと順に辛さを増すことができるもので、1辛から5辛までは30円アップ、10辛は100円、20辛は200円、50辛は500円、うま辛MAXは1000円アップとなる。

50辛とうま辛MAXについては、挑戦者の覚悟を確認したうえで実施する仕組みで、景品などはないが丸亀製麺では「辛さの限界に挑戦してみて下さい」と呼びかけている。キャンペーンは7月15日まで。

トリドールは1988年に焼鳥居酒屋業態で創業。2000年に丸亀製麺を開店し、2018年3月期には792店舗まで拡大した。近年M&Aを活発化させており、2017年にラーメン店ずんどう屋を運営するZUNDをグループ化したほか、2018年には香港の雲南ヌードルチェーン譚仔雲南米線と譚仔三哥米線を、米国のポケ(ハワイ料理の一種)チェーン店ポケワークスを、シンガポールのカレー店モンスターカレーをそれぞれグループ化した。

ぼた餅が人気メニューの北九州市うどん店「資さん」

うどん店ながら、うなぎで勝負するチェーン店もある。資さん(すけさん)うどんを展開する資さん(北九州市)は2019年6月1日から、うな丼の提供を始める。

同社リリースより

昔から「う」の付く食べ物を食べると病気にならないとも言われていることから、資さんでは「『う』どんと一緒に『う』なぎを食べれば、夏を元気に乗り切れる」とアピールする。

価格はうな丼(吸い物付)が1080円、ミニうな丼ミニうどんセットが850円、ミニうな丼が630円で、8月中旬まで実施する。

資さんは1976年の創業で、北九州市を中心に福岡県と山口県で41店舗展開しているうどんチェーン店。人気メニューである「ぼた餅」は、秋の彼岸期間中は1週間で15万個、年間300万個を販売する。

各社工夫を凝らした取り組みはいずれも期間限定だが、好結果が生まれれば、うどんのように細く長く続くことになるかも知れない。

文:M&A online編集部