すかいらーくホールディングス<3197>の業績に異変が起こっています。2018年12月期の売上高は前期比2%増の3663億6000万円でしたが、営業利益は同18.7%減の228億5700万円でした。2019年12月期の営業利益も3.7%減の220億円と減益予想。実はこれで3期連続の減益となります。背景には、人件費がじわじわと上昇して、利益を圧迫していることがあります。都市部を中心にアルバイトの単価は上がり、定着しづらい状況が続いています。外食企業は、人件費の高騰を抑える抜本的な取り組みが必要になりそうです。

人件費単価上昇により19億円のコスト増!

ジョナサン
流行のチーズをいち早くメニューに取り入れるジョナサン

まずは業績を見てみましょう。注目したいのは、赤字になっている減益の箇所。1~2%で増収が続いていますが、減益が止まりません。

決算2015年12月2016年12月2017年12月2018年12月2019年12月
売上高3511億4600万円3545億1300万円3594億4500万円3663億6000万円3700億円
前年同期比3.28%増0.96%増1.39%増1.92%増0.99%増
営業利益278億600万円312億4900万円281億300万円228億5700万円220億円
前年同期比28.48%増12.38%増10.07%減18.67%減3.75%減

決算報告書より筆者作成

すかいらーくは、極めて厳格な原価コントロールが効いています。2018年のような天候不順があっても、30%の水準で大きな変化はなく推移しました。驚異的な原価マネジメントです。

▼原価率

2014年12月期2015年12月期2016年12月期2017年12月期2018年12月期
30.06%30.32%30.03%30.13%30.41%

有価証券報告書より筆者作成

しかし、人件費はこのようにきれいにはいきませんでした。

▼人件費率

2014年12月期2015年12月期2016年12月期2017年12月期2018年12月期
32.19%32.48%33.08%33.26%34.30%

有価証券報告書より筆者作成

5期連続で上昇を続けており、直近では34%を超えました。すかいらーくは人件費単価の上昇コストとして19億円を計上しています。新規出店による人件費増加ではなく、単価そのものが増加傾向にあるのです。今期も、同じく人件費単価の上昇分として19億円を見込んでいます。人件費単価の上昇は止まりません。