SRSホールディングスの主力業態の一つである「和食さと」(都内の店舗)
SRSホールディングスは、すしチェーン「うまい鮨勘」を運営するアミノ(仙台市。売上高55億4000万円、営業利益1億100万円、純資産17億円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。これまで手つかずだった東北地域に本格的に進出する。SRSは「和食さと」「天丼・天ぷら本舗 さん天」「にぎり長次郎」などの和食を中心とした外食事業を国内737店舗、海外24店舗(2024年4月末現在)で展開するが、関西、関東、中部を営業エリアとしてきた。取得価額は65億2500万円。取得予定日は2024年7月1日。
アミノは1997年に鮨勘フーズとして発足。「うまい鮨勘」を主力ブランドとして東北地域を中心に国内31店舗、海外に2店舗(マレーシア、香港)を持つ(2024年4月末現在)。東京・銀座にも店舗を構える。アミノは創業オーナーの事業承継に伴い、2019年に国内投資ファンドのアント・キャピタル・パートナーズ(東京都千代田区)の傘下に入った。
SRSは関西を地盤とする外食大手。アミノを子会社化して、今まで未展開だった東北地域での事業基盤を確立する。双方の仕入れ力や店舗開発力を相互活用するほか、SRSの資金力を生かし、アミノ店舗の出店加速につなげるなど、さまざまな相乗効果を見込む。