しかし、これで終わらなかった。佐々木氏は3月31日に再度の買付条件変更の届出を行い、買付価格を一気に4500円に引き上げるとともに、買付期間を4月19日までに延長した。4500円はTOB公表前の2月2日時点の株価(1942円)と比べて2.3倍も高い水準である...
ジャスダック上場のシステム開発会社ソレキアは、フリージア・マクロス会長の佐々木ベジ氏に敵対的TOBを仕掛けられた。ホワイトナイトとして富士通が登場し、敵対的買収は阻止されたが、ソレキア株は急上昇し株主は漁夫の利を得た。
事業承継について考える時、自らの右腕である役員に会社を継がせたいと願うオーナーは少なくない。部外者よりも会社の社風やオーナーの理念等を知り尽くしていると考えられるためだろう。経営陣による買収手法であるMBO(マネジメントバイアウト)の最新事情について解説する。