富士フイルム、AGCも活発化

他の日本企業もCDMO事業拡充の動きを活発化させている。富士フイルム(東京都港区)は2020年6月9日に、バイオ医薬品の開発・製造受託事業の拡大を加速させるため、バイオ医薬品CDMO事業を手がけるデンマーク拠点に約1000億円の大型設備投資を行うと発表した。 

原薬製造設備の増設や製剤製造ラインの新設などに取り組み、2022年から2023年にかけて順次稼働させ、同拠点で原薬から製剤・包装までワンサイト・ワンストップで製造受託が行える体制を整える。 

AGC<5201>も2020年7月28日に、イタリアの遺伝子・細胞治療のCDMO事業を手がけるモレキュラー・メディシンを子会社化したと発表した。遺伝子・細胞治療は、遺伝子や遺伝子を導入したヒト細胞などを人体に投与する治療法で、現在世界中で1000件を超える治験が行われているという。 

さらにAGCは2020年6月2日に、CDMO事業拡大のため英国の製薬会社アストラゼネカが米コロラド州に保有しているバイオ医薬品原薬製造工場を買収したと発表した。AGCはバイオ医薬品CDMO事業を含むライフサイエンス事業を戦略事業の一つと位置付けており、2025年に1000億円以上の売り上げを目指している。

文:M&A Online編集部