ロボット従業員ケー・イチゴウって誰「幸楽苑」が本宮店に配置

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東京・日本橋の店舗

ラーメン店「幸楽苑」を展開する幸楽苑ホールディングス<7554>は、2020年8月27日にロボット従業員「ケー・イチゴウ(K-1号)」を本宮店(福島県本宮市)に配置する。 

ケー・イチゴウはAI(人工知能)を活用した非接触型の自動配膳ロボットで、新型コロナウイルス感染症の予防対策や人手不足の解消を目的に採用した。 

ロボット活用の実証実験との位置づけだが、同社では今後も「最新のテクノロジーを活用することで、店舗の省人化・デジタル化を目指す」としており、他の店舗でもお目にかかれる日は、そう遠い先ではなさそうだ。 

テーブルまで自動で配膳 

ケー・イチゴウはセンサーを搭載し、人や物にぶつからず安全に走行できるほか、音声案内が可能なため、ちょっとしたコミュニケーションもとれる。 

配膳ロボット「 ケー・イチゴウ」

来店客はテーブルに設置してあるタブレットで料理を注文すると、店舗スタッフが注文内容を確認したあと、ケー・イチゴウが料理をトレーに乗せ、テーブルまで運ぶ。 

来店客が料理を受け取った後、音声案内に従い、頭のセンサー部分に手をかざすとケー・イチゴウが厨房に戻るという流れ。 

幸楽苑では新型コロナウイルス感染対策として、店舗スタッフが来店客と接触せずに配膳することで負担を軽減し、サービス中心の働き方にシフトするという。  

幸楽苑は1954年に、創業者の新井田司氏が福島県会津若松市に、味よし食堂を開店したのが始まり。これまでも自動化や省力化については、1986年の自動麺上げ機オートリフターの開発や、1992年のスパイラルフリーザー(急速冷蔵庫)のギョーザラインへの設置などの取り組みがある。 

2021年3月期第1四半期は赤字に転落

2021年3月期第1四半期は新型コロナウイルスの影響で、売上高が前年同期比44.1%減の56億3000万円と大幅な減収を余儀なくされた。これに伴い営業損益は10億200万円、経常損益は9億7300万円、当期損益は7億4100万円のいずれも赤字に転落した。 

2021年3月期通期の業績予想は、新型コロナウイルスの影響が読み切れないため未定としており、厳しい状況下にある。新型コロナウイルスに感染することのないロボット従業員ケー・イチゴウは、どこまで業績に貢献することができるだろうか。

文:M&A Online編集部

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