居酒屋「はなの舞」や「さかなや道場」などを展開するチムニー<3178>が、食事需要や家族利用に対応するため、焼肉店の「牛星」や、大衆食堂の「安べゑ」「出世街道」、海鮮料理の「はなの屋」などの新業態への転換を急いでいる。 

新型コロナウイルスの影響で、2021年3月期第1四半期に80%を超える大幅な減収と営業損益、経常損益、当期損益の全段階で赤字に陥っており、業態転換と合わせて72店舗の閉店と、100人ほどの希望退職者を募集する。 

居酒屋事業を中心に事業展開してきたチムニーだが、家族向け店舗への業態転換で商機をつかむことができるだろうか。 

第1 四半期に48店減少 

チムニーが業態転換を進めている「牛星」は、2019年12月に子会社化したシーズライフが東京都内や埼玉県、香川県に8店舗を運営している焼肉店で、店舗数はまだ少なく拡大の余地が大きい。 

他の店舗も同様に店舗数は少なく、大衆食堂の「安べゑ」は鶏唐揚げなどの定食やどて焼き、串焼きなどを、「出世街道」は鶏唐揚げなどの定食や牛丼、餃子、焼き鳥などの料理を提供しており、「はなの屋」は刺身や天ぷらなどの旬の食材にこだわった料理に特徴がある。 

チムニーは6月に発表した2020年3月期決算で72店舗の閉店を明らかにしており、すでに店舗数は2020年3月期の720店から、2021年3月第1四半期には672店に、48店減少している。 

店舗数の減少に合わせ、8月13日には社員971人(2020年7月末時点)のおよそ10%に当たる100人ほどの希望退職者を募ることを決めた。同社では即日募集を始めており、8月26日まで実施する。退職日は9月30日で、退職者には特別退職加算金を支給するという。