チェックリストとはどんなもの?

前記②や③の段階で、労務デューデリジェンスに関するチェックリストを作成することがよくあります。その一部は下記のようなものです。これは「労働基準法」に関連する事項のチェックリストで、それぞれの項目について「整備されている(YES)・いない(NO)」、その改善の緊急性(評価)、その他注記事項(備考)が記されています。

チェックリストの一例

(労働基準法に関するチェックリストのそれぞれの事項につき、任意の5つを抜粋して加工)

労務デューデリジェンス・チェックリストの一例(労働基準法に関するチェックリストのそれぞれの事項につき、5つを抜粋)
※ここでは、「k」は改善事項(3段階)、「z」は法令違反がある改善事項(3段階)と表示している。

なお、このチェックリストなどの作成帳票は法定されたものではなく、労務デューデリジェンスを行う社会保険労務士などが独自に作成しているもの。ですから、チェックの項目も、担当する社会保険労務士や労務デューデリジェンスの目的などによって変わってきます。ただ、総じていうと、数百項目(200〜500項目くらい)にわたって対象企業の労務の現状を細かくチェックします。

そして、このチェックリストは社会保険労務士側が労務監査報告書をまとめる際に活用することはもちろんのこと、対象企業として労務の現状把握、今後の労務課題の解決・解消の筋道として活かすこともあります。多くの面で“使いで”のあるリストなのです。

取材協力:特定社会保険労務士 佐藤広一/編集:M&A Online編集部