会社がM&Aを行った際に従業員の「有給休暇の扱い」はどうなるのでしょうか。まず、大前提として、合併前の会社と従業員の間で結んでいた労働契約は、合併後の会社にそのまま引き継がれます。ですから、「年次有休休暇の扱い」も、合併前の勤続年数による付与日数などの契約内容が、そのまま引き継がれることになります。その契約内容に沿った有給休暇の取得申請を合併後の会社は拒否することはできません...
金融機関がお金を企業に貸す際に「特約条項」(特別な約束)を付す場合があります。スポンサーが出資する場合も同様です。この場合の「特約条項」を「コベナンツ 」と言ったりします。M&Aなどの場面でも、売り手がどのようなコベンナンツが付された資金調達をしているのか、買収側も気にするところです。
事業譲渡または合併に伴う労働契約の承継について、厚生労働省策定の指針が策定・公表されましたのでご紹介します。
2016年7月1日、最高裁第一小法廷は、当時JASDAQ上場企業であった株式会社ジュピターテレコム(「JCOM」)に対する公開買付けと全部取得条項付種類株式を用いた二段階取引による非公開化取引において、JCOMの株主が取得価格の決定の申立て(会社法172条)を行った事案について、取得価格は公開買付価格と同額に定める旨の決定をした。最高裁が実質的な判断を示した初めての事例をご紹介する。
中小企業の事業承継において遺留分が問題になることがある。自社株式が分散してしまうなど事業承継にとって大きなマイナスになることがありその対処として利用できる、経営承継円滑化法とは何か?4月に施工された「遺留分に関する民法の特例」について司法書士・行政書士法人星野合同事務所の解説をみてみよう。