楽天生命パーク宮城での、楽天イーグルスの試合観戦が完全キャッシュレスになる。2019年のシーズンからで、スタジアム内のすべての店舗で現金が使えなくなる。
スタジアム内で使えるのはスマートホン決済サービスの「楽天ペイ」、電子マネーの「楽天Edy」、「楽天ポイント」、各種の「クレジットカード」など。子供も老人も対象となるため、スタジアム内5カ所にサポートデスクを設置し、Edyカードの販売や貸し出しを行うという。
さらに東北での開幕戦となる4月2日の北海道日本ハムファイターズ戦では、来場者全員にEdyカードをプレゼントするほか、年間を通じて中学生以下のチケットを持つ来場者にイーグルスキッズEdyカードを、修学旅行生には500円分をチャージしたEdyカードをプレゼントするという。
2018年末はソフトバンクグループ<9984>系のスマートホン決済サービス「PayPay」が「100億円あげちゃうキャンペーン」で話題を独占したが、いよいよ楽天の反撃が始まった。
楽天<4755>はスタジアムの完全キャッシュレス化に伴い、2019年の楽天生命パーク宮城の一軍公式戦開催日にはキャッシュレス決済キャンペーンを実施する。
年間を通じてビールやソフトドリンクの代金を「楽天ペイ」で支払うと100円割引となり、年間に4回はビールやソフトドリンクが半額になる。グッズの購入では10%のポイントが付与される。
この対策でどこまで「楽天ペイ」や「楽天Edy」のユーザーを増やせるか。覇権争いを演じている「LINE Pay」「PayPay」も新たなキャンペーンを打ち出してくることは必至なだけに、4月2日の開幕戦に注目が集まる。
文:M&A Online編集部
SBIホールディングスが同社が発行するスマートフォン上でチャージや決済ができるコイン「Sコイン」の実証実験を始める。キャッシュレスを巡りSBI、LINE、楽天、メガバンクが覇権争い。