ベンチャー企業のイグジット戦略の一つがM&A

山口拓郎弁護士は武田薬品による和光純薬工業の売却にかかわったほか、東京外国語大学で会社法の講師を務める。弁護士だけのチームで行われるサッカーワールドカップの日本代表ゴールキーパーでもある。

「最近のM&A のキーワードは事業承継」という山口弁護士

「最近のキーワードは事業承継だろう。経営者が高齢になって引退したいだとか、あるいは会社を閉めたいといった時に技術や従業員をどうしたらよいのかという相談が少なくない。その際の受け皿になっているのは意外と大企業が多い」という。

また最近の案件の規模については「2013年に米国から日本に戻ってきた時は数十億円、数百億円の大企業同士のM&A取引が多かったが、中小規模の事業承継の案件のマーケットが活発になり、数億円規模のものでもきちんと取引が成立するようになってきた」と話す。

さらに「最近はベンチャー企業のイグジットとしてIPO(新規株式公開)でなく、大企業に会社を売るというのが戦略の一つとなっている。大企業側もこういう形で技術を取り込んでいく傾向にある。インアウトが増えているのも肌で感じており、海外の法律事務所と協働することも多くなっている」という。

文:M&A Online編集部