「奈良ホテル」変わる経営母体と進化するおもてなし|産業遺産のM&A

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“関西の迎賓館”といわれてきた奈良ホテル(Photo by 7729UG)

いにしえの都・奈良にあってひときわ伝統と格式を誇る奈良ホテル。現在の経営は株式会社奈良ホテルが担っているが、110余年の歴史のなかでは、幾度となく経営の母体、営業主体が変わってきた。

クラシックホテルとしての格式と伝統を重んじる一方、チャペルの創設など時流に即した取り組みを進め、連綿とホテル事業を続けてきた。その盛衰とM&Aの歴史を、駆け足で振り返ってみる。

西村仁兵衛率いる大日本ホテルのもとで開業

奈良ホテルの開業は、日露戦争直後の1909(明治42)年10月のことであった...

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