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「奈良ホテル」変わる経営母体と進化するおもてなし|産業遺産のM&A

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“関西の迎賓館”といわれてきた奈良ホテル(Photo by 7729UG)

都ホテルが引き継いだホテル事業

当時の国鉄はホテル事業を営むことはできず、日本交通公社からの申し出は叶わぬこととなった。奈良ホテルとしてはその事業の譲渡先を探すことになる。そこに乗り出したのが現在の京都ホテルグループの流れを汲む都ホテルだった。1956年3月、奈良ホテルの運営を都ホテルが引き継ぐことになった。

都ホテルによる営業は、1983年1月まで続いた。奈良ホテルとしても、ただ伝統・格式の上にあぐらをかいていたわけではなかった。建物や調度品などの老朽化は進んでいたが、営業の挽回策として新館の設立や宴会場の増設などを目論んだ...

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