PMIやリストラ経験者にも採用ニーズ

リクルートキャリア(東京都千代田区)

ハイキャリア・グローバルコンサルティング2部3グループ 立花真美さん

金融・建設不動産営業部2グループ 三浦あかりさん

-M&A人材としてどのような方が求められていますか。

三浦さん M&A を仲介する企業からは営業力が実績としてある方を求められています。また経営層にアプローチしなければなりませんので、第一印象でいい印象を持ってもらえるような人柄の方が求められています。

-M&A人材の採用ニーズはいかがですか

三浦さん 肌感覚ですが、今年の採用ニーズは昨年よりも20-30%ほど増えているように思います。これまで証券会社でリテール営業をされていた方に絞っていた採用企業が、MR(医薬情報担当者)などにも対象を広げてきています。

-M&A業界を志望される方の数はいかがですか

立花さん 弊社ではM&A を志望される方はあまり増えていません。ヒアリングをさせていただく中で、例えばコンサルを希望されている方にM&Aアドバイザーという分野もありますよという提案をさせていただいています。

-M&Aの業界に入りたいという明確な希望を持っている方は少ないということですね。

立花さん 実は採用ニーズに合っているのだけれども、気づいていなかったり、ご自身がM&Aアドバイザーになれると考えておられないケースがあります。弊社に登録していただいて初めて知るという方が多いように思われます。

-M&Aアドバイザーのほかにはどのような採用ニーズがありますか。

立花さん 大手のFAS(ファイナンシャル アドバイザリー サービス=企業を対象に問題解決を支援するコンサルティングファーム)だと、これまでは公認会計士のニーズが多かったのですが、最近はPMI(M&A実行後の統合プロセス)やリストラなどへの対応のため、コンサルや現場の改善に強い方などの採用ニーズが出てきています。

2012年ごろから海外企業のM&Aが増えていますが、うまくいっていない企業や事業をどう切り離すか、どうシナジーを出すかが課題になっており、PMIに対するニーズは多いですね。

三浦さん 食品メーカーの人事部門で大規模なリストラを経験された方がFASに移った例があります。ご本人はこうした経験がPMIのフェーズで活かせるということをご存知ありませんでした。

リクルートキャリアの立花さん(右)と、三浦さん

-事業会社による採用ニーズもありますか。

立花さん M&A人材が欲しいという事業会社にお話しをお聞きしますと、大型のM&Aを手がけることができる方よりは、新規事業立ち上げのためのベンチャー投資に関する業務に長けた方に対するニーズが多いようです。自社のシーズをどう新しい技術と組み合わせてシナジーを出すのかというようなことができる方を求めているようです。

リクルートキャリア】リクルートホールディングス傘下の就活・転職支援を手がける企業で、設立は1977年。2012年にリクルートの人材採用系事業であるHRカンパニーと、転職エージェントであるリクルートエージェントが統合し現体制になった。

文:M&A online編集部