労働組合傘下にある「本四海峡バス」

淡路島と徳島をつなぐ大鳴門橋(幸せ新聞/写真ac)

関西と四国を結ぶ明石海峡を走る本四海峡バス。会社としては鱗状斑点(シリカスケール)防止装置やウォーターコート装置を主事業とする本海商事の子会社である。その本海商事は、全日本海員組合のグループ会社という位置づけになる。そのため、本四海峡バスは全日本海員組合という労働組合が持つ事業会社ということになる。現在は、本四海峡バスの株式の過半数を全日本海員組合が所有している。

全日本海員組合は日本の海事関連産業の従事者で組織する日本の主要な産業別労働組合の1つ。明石海峡大橋・大鳴門橋ができて本州・四国を結ぶフェリーが廃止された際、同地の船舶会社の離職者対策として設立されたのが本四海峡バスだ。

雇用対策として生まれたバス会社はほかにもある。たとえば、1997年、東京湾アクアラインができた際に、神奈川県川崎市と千葉県木更津市の間を結ぶマリンエキスプレスのフェリー(木更津航路)が廃止された。その際にフェリー従業員の雇用確保のために、東京ベイサービスというバス会社が設立された。それも同様の誕生の経緯を持つバス会社といってよいだろう。

文:M&A online編集部