RVHは、1996年7月に3次元グラフィックス向けLSI(大規模集積回路)の開発・販売などを目的として創業した。当時の社名はリアルビジョン。パソコン画面の医療用3次元グラフィックスの先駆け的な企業である。4年後の2000年12月には早くも東証マザーズに上場し、2014年8月には東証2部に市場替えした。社名をリアルビジョンからRVHに変更したのは、持株会社体制に移行した2015年4月のことだ。

以後、RVHは急成長を果たす。持株会社体制に移行する前は連結売上で2億円に満たなかった企業が、2018年3月期には530億円を超えるまで成長した。この成長は急拡大を超え、“破天荒”といってもいいくらいの伸びだ。この持株会社体制への移行の頃から、RVHは “美”に目覚めたのかもしれない。

持株会社体制への移行に前後して、次々にM&Aを実施

RVHは短期間で次々とM&Aを実施し、事業領域を拡大してきたことで知られている。持株会社体制に移行する前の2012年11月には、組込機器とソフトウェアの開発・販売業を営むソアーシステムを子会社化し、翌2013年12月には、人材派遣、パソコンデータ消去・リサイクル事業などを営む上武を子会社化した。

さらに2014年11月には、弁護士をはじめ士業向けの広告代理店業を営むDSCを子会社化。その翌月には、海外で普及しているビジネスモデルを日本国内に導入することを目的としたコンサルティング業を営むK2Dを子会社化した。そして、2016年5月には、ゲームアプリ開発、WEBサイト企画制作、クロスメディア制作などの開発事業を手がけるスカイリンクを子会社化している。

ここまでは、傍目に見ても、RVHの創業時の事業から派生する周辺事業のM&Aによる事業領域の拡大と受けとれないこともない。RVHはこれらのM&Aにより、システム開発と、関連メディア&コンサルティングという2つの事業領域を手中に収めた。