福島・「新常磐交通バス」の経営を継いだのはタクシー会社

福島県の太平洋岸に南北に延びる浜通り(地域)。新常磐交通はいわき市をはじめ、その浜通りを走る路線バスを運行している。社名からも推察できるように、かつて常磐交通(自動車)という会社があり、経営不振などが響き、2006年、子会社の常交中小型自動車という会社に営業を譲渡した。そして、社名を新常磐交通に変更した。

いわば新旧分離方式による特別清算での会社再建だが、そのスキームを進めるにあたって、東京の大手タクシー会社であるグリーンキャブが新常磐交通の経営を継いだ。現在、新常磐交通はグリーンキャブの完全子会社という位置づけになる。

グリーンキャブとしては1988年、長野県の小諸、佐久、東御、上田などいわゆる東信地域に路線を展開する千曲バスを傘下に置いたが、それに継ぐ事業の多角化である。

滋賀・湖国を走る「近江鉄道バス」のレオ

滋賀県の湖東地区を中心に路線網を展開する近江鉄道バス。その親会社は西武鉄道<9024>である。近江鉄道が西武鉄道の完全子会社となったのは、実は最近で2016年のこと。近江八幡や彦根などの湖東地区を西武鉄道バスが縦横に走る姿は、関東に住む人にはちょっとした新鮮な驚きだ。

この近江鉄道バスの子会社に湖国バスがある。湖東地区でも主に、彦根から北、滋賀県北部を営業エリアとし、その路線を棲み分けている。

「なぜ、滋賀県に西武が?」と思う人もあるかもしれないが、滋賀県は西武王国の創始者・堤康次郎の生誕の地。近江鉄道はもともと堤がM&Aした数多くの鉄道会社の1つだったのだ。