シティホテルやリゾートホテルなど、街中はもちろん旅先でも何気なく目にしているホテル。ラウンジでお茶をしたり宿泊をしたりと利用することはあっても、どこの会社がその運営に関わっているかはあまり考えることもないだろう。そこで、ちょっと意外な会社が経営しているホテル、意外なオーナー変遷を経ているホテルを紹介する。ビジネストークでのちょっとしたトリビアとして話のタネに活用してみては?

<4> ハレクラニ

ハワイを代表する老舗高級ホテルの一つ、ハレクラニ。そのルーツは1883年にルワーズ伯爵夫妻が建てたビーチハウスにある。そこで心のこもったもてなしを受けた地元の漁師たちが、このビーチハウスをハワイ語で「天国にふさわしい館」という意味の「ハレクラニ」と呼んだことにその名前は由来する。ホテルとしての前身は、1907年に開業した「ハウ・ツリー」。その後、1917年にノースショアでホテル経営をしていたキンバル夫妻が購入し、「ハレクラニ」の名前が復活した。1932年には「ルワーズハウス」(現在の本館)も完成し、規模を拡大。その急傾斜のデザインが特徴的な「ディッキー屋根」はハレクラニの象徴ともいえる。その後、ホテルは1962年にはシアトルのクラップ家、そして1981年には現在のオーナーでもある三井不動産(正確には同社100%子会社のハレクラニ・コーポレーション)の手に渡る。折しも日本経済はバブル景気へと向かうところ。1970~1980年代はワイキキにあるホテルのほとんどを日本企業が所有していたというから、三井不動産もその波に乗ったのだろう。1984年3月には木造2階建てだったホテルを地上16階建ての高級ホテルへと生まれ変わらせた。