三重・三岐鉄道沿線の「三岐バス」は太平洋セメントの子会社

藤原岳の麓を走る三岐鉄道(ポニー/写真ac)

三重県の北勢地域を走る三岐バス。同地域を走る三岐鉄道の周辺地域を路線バスが走り、その路線は四日市市街と結ばれている。三岐鉄道が本流なら、三岐バスはその本流につながる支流のような関係だ。

三岐鉄道は三重と岐阜の関ヶ原を結ぶことを目的としてつくられ、三岐線と北勢線の2路線が主要路線である。このうち、北勢線はかつて近鉄が所有していたが、2003年に近鉄から路線を譲り受けた。

三岐バスは三岐鉄道のバス事業部門という位置づけで、その三岐鉄道の親会社は太平洋セメント<5233>である。セメントの原料となる石灰岩の採掘において、東の武甲山と西の藤原岳は有名だが、秩父鉄道が武甲山のセメント(石灰岩)の運搬列車として活躍したように、三岐鉄道は鈴鹿山脈の藤原岳のセメントの運搬列車として活躍した。

三岐バスは1929年、もともと三重自動車というバス会社が運行していた路線の経営権を三岐鉄道が譲り受けたのが始まりである。三岐バスと呼ばれるようになってからも、藤原岳の麓・いなべから四日市につながる地域住民の生活を支え続けてきた。