海外売上比率が2倍に

亀田製菓は1989年に米国のセスマークフーズ社(現TH FOODS)に出資し、米国での米菓生産に乗り出した。その後の健康志向や日本食ブームが追い風となり、米国事業は順調に推移。2008年にはKAMEDA USAを設立し、亀田の柿の種の販売を始めた。

2012年には米国のオーガニック・ライスクラッカーの大手Mary’s Gone Crackersを子会社化した。同社はオーガニック(有機栽培)、グルテンフリー、ヴィーガン(純菜食主義)、ホールグレイン(全粒粉・全粒穀物)をコンセプトにした商品を生産しており、2018年7月に旧工場を閉鎖し、新工場による効率の高い生産に切り替えた。

これら既存企業の増強とともに、健康菓子事業の買収などを加え、米国では2024年3月期に2018年3月期比2.9倍の165億2500万円の売り上げを見込む。

アジアでは2003年に青島亀田食品有限公司を中国に設立、日本向け米菓の生産を始めた。2009年にはタイのSMTC(現THAI KAMEDA)を子会社化、アジア市場をはじめ日本や欧米への供給拠点として整備した。

2013年にはベトナムの米菓トップ企業との合弁会社であるTHIEN HA KAMEDAを設立、ベトナム米菓市場向けに亀田製菓の商品のほか現地化した商品の生産を行っている。

2017年にはインドで現地企業との合弁会社であるDaawat KAMEDAを設立、インド国内のスナック市場向けに米菓の生産を始めた。2018年はカンボジアで合弁会社LYLY KAMEDA CO., LTD.を設立した。こららアジア地域の企業の売上高は、2024年3月期に2018年3月期比1.4倍の23億7500万円を見込む。

欧州については現在拠点がないため、新規参入のためのM&Aを検討していく。このため売上目標は設定していない。

海外売上比率は2018年3月期が7.5%なのに対し、2024年3月期は一気に14.5%にまで上昇する見込みで、欧州でのM&Aが実現すれば、この比率は一層高まることになる。