来期は黒字化に期待できるか

ペッパーフードサービスはほぼ計画通りに進捗しています。第3四半期の営業損失は12億4,800万円を計画していました。実績は13億2,200万円。差異は7,400万円で大きなブレはありません。事業売却益を含まない9月に9億5,900万円の単月黒字を達成するなど、回復の兆しが見えてきました。

直営店の売上も計画対比で100%を超えており、好調ぶりが顕著になっています。

■いきなりステーキ月次売上(計画比)

いきなりステーキ売上推移
2020年12月期第3四半期決算説明

ペッパーフードサービスは7月に経営コンサルタント業のアドバンテッジアドバイザーズ(港区)と業務提携契約を締結し、グループ傘下のファンドを割当先とする100億円の資金調達を実施。ペッパーフードサービスは将来的に自己資本に十分な厚みがつき、経営環境は劇的に改善する見込みです。2020年10月末までで、すでにファンドが行使した新株予約権の11億9,600万円を調達しています。

計画を立てて着実に歩みを進めている背景には、アドバンテッジアドバイザーズの存在があると考えられます。かつてのいきなりステーキは、200店舗の出店を目標にするなど慎重な計画性に欠けていた部分がありました。その経営方針が大きく変化しています。契約は経営コンサルティングとなっていますが、関連するファンドに資金が入ったアドバンテッジは、経営再建を担う再生ファンドに近い立ち位置です。その手腕が、この短期間で鮮明になりました。

ペッパーフードサービスの株価は2019年12月末の終値1,259円から、11月16日の終値268円まで80%近く下落しました。今期は事業売却とワラントという痛みを伴う資金調達で難を逃れ、次のステップに向けた足固めを着実に進めているように見えます。

文:麦とホップ@ビールを飲む理由