飲食業の業績悪化が止まらない。ドトール・日レスホールディングス<3087>は7月13日に公表した2021年2月期の業績予想を下方修正し、赤字幅が一段と拡大するほか、リンガーハット<8200>は2021年2月期の業績見通しを未定としていたが、80億円を超える最終赤字に陥ることを公表した。

サイゼリヤ<7581>も2021年8月期に2期連続で30億円を超える最終赤字に陥る見通しを発表している。同様に赤字に転落する企業は数多く、倒産も過去最多を更新するペースで推移するなど、飲食業は総崩れの様相を呈してきた。

外食・フードサービス業界の2020年1-9月のM&A件数は15件で、前年同期と比べると8件減少しているものの、決して無風状態というわけではない。体力のある企業にとっては、今回のコロナ禍は業界地図を塗り替える好機となるかもしれない。

大幅赤字に下方修正

喫茶店チェーンを運営するドトール・日レスホールディングスは売上高1050億2100万円、営業損失1億9300万円、経常損失5900万円、当期損失41億4700万円としていた2021年2月期の業績予想を、売上高998億3200万円、営業損失45億9200万円、経常損失44億3900万円、当期損失79億9500万円にそれぞれ下方修正した。

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う店舗の休業や営業時間の短縮などの影響で赤字転落の見通しを立てていたものの、客席数の減少や外出機会の減少に伴う消費者の行動変化などで、予想を超える厳しい経営状況となったことから見通しをさらに引き下げた。

長崎ちゃんぽん店やとんかつ店を展開するリンガーハットは2021年2月期の業績予想を、新型コロナウイルス感染症拡大による業績への影響を合理的に算出することが困難として公表していなかったが、2021年2月期第2四半決算を機に通期の見通しを明らかにした。

それによると売上高は334億円(前年度比29.4%減)、営業損失は56億円(前年度は15億5400万円の黒字)、経常損失は57億円(同14億6000万円の黒字)、当期損失は87億円(同2億1000万円の赤字)と大幅な赤字に陥る見通し。