以下では、具体的な勉強方法についてお話します。
短期合格を目指すなら「勉強習慣」をつけることが重要です。つまり1日のスケジュールに「勉強」を組み込み、自動的に反復継続するのです。
たとえば以下のようなスケジュールが考えられます。
・朝7時に起床、朝食
・7時半に勉強開始
・9時半にいったん休憩、コーヒーなどを入れる
・12時まで勉強、昼食をとる
・1時から勉強再開
・3時に休憩、家の仕事や買い物などを済ませる
・5時から8時半まで勉強
・その後お風呂や夕飯などを済ませて11時に就寝
このように、毎日に勉強のスケジュールを組み込んでそれを日常にしてしまうことができれば、いちいち「勉強しよう!」というモチベーションを高めなくても自然に勉強するようになります。
勉強が習慣化すれば、反対に「勉強していない状態」が不安になってくるので、放っておいても熱心に勉強するようになり、合格が近づいてきます。
なお1日のスケジュールは社会人か学生か、専業の受験生かなどによっても異なってきます。自分にとって実行しやすい計画を立てましょう。仕事をしている方などの場合、平日と休日のスケジュールを分けて作成する必要があります。
短期合格を目指すなら「すき間時間」を上手に活用しましょう。
上記のように、しっかりと勉強のスケジュールを立てていても、空いた時間が発生してしまうものです。
たとえば予備校や学校に通う時間、病院などで診察を待つ時間、出先で手持ちぶさたで待機している時間などもあるでしょう。そういった時間にも、常に過去問や択一六法、課題の解説などを持ち歩いて読み込むなどして、どんどんインプットしていくのが効果的です。
電車の時間が30分あれば、往復で1時間勉強できてしまいます。何もしないでぼんやりしているのとインプットにあてるのとでは、積み重ねによって大きな差が生じます。
勉強をするとき、やたらとたくさんの教材に手を出してしまう方がいますが、おすすめではありません。過去問などもいろいろな会社から出ていますが、基本的にはひとつに絞りましょう。基本書や解説テキスト、問題集などについても同様です。たくさんの本を浅く読むよりもひとつの教材を使い込む方が深い知識を得られます。周りの情報に振り回されないようにしましょう。
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司法試験は昔と比べて簡単になっているとはいえ、短期合格はたやすくありません。「必ず今年、合格する!」という心構えと「勉強習慣」を身に付けることで、早期に合格を勝ち取りましょう!
次回は、短答式の勉強法についてお話します。
文:福谷陽子(法律ライター)
31歳で働きながら公認会計士を目指した筆者の独断と偏見による試験合格に役立つ勉強法を連載形式でお届け。今回は基礎科目の「財務会計論(会計学)」の勉強法をアドバイスする。