弁護士になるための勉強法(第2回)
司法試験には、一発合格する方もいれば、合格までに長い時間がかかってしまう方もいます。
今は受験回数に制限があるので、昔のように「10年間、司法試験を受け続けている」人などはいなくなりましたが、「勉強を開始してから合格するまでの期間」であれば10年かかる可能性もあります。
勉強期間が長くなると収入も途絶えプレッシャーもきつくなってくるので、できれば短期で合格したいものです。
筆者は合格率が3%程度であった旧司法試験に、大学4年の在籍時に短期合格しています(今でも司法試験に必要な要素は根本的には変わっていないと思います)。
実は短期合格には、いくつかのコツがあります。
今回は、司法試験に短期間で合格するための心構えやちょっとしたポイントなどをご紹介していきます。
司法試験に短期合格する方と長くかかる方は、「心構え」が違うケースがあります。
当然ですが、短期で合格する方は「絶対に今年合格する」という強い気持ちを持っています。
このように書くと「誰でもそう思っているよ」と思うかも知れません。しかし実際に、本当に強い決意を持って自分を追い込んでいる方は少ないのです。口では「今年合格したい」などとは言いつつも、心のどこかで「今年がダメでも来年がある」などと考えている方がいます。
「今年落ちたらもう司法試験は辞める」という追い込まれた気持ちを持っていたら、自然と必死で勉強に取り組みますし、合格が近づいてくるものです。
一方、合格までに長くかかる人は、比較的のんびりしています。「今年はまだ一年目だから落ちても大丈夫」「今年がダメでも来年、再来年がある」などと考えていると、どうしても勉強に身が入りにくく「今日はこのくらいで良いか」などと自分を甘やかしてしまいがちです。
たとえ現実的には「来年合格」を目指す場合でも、気持ちとしては「絶対に今年合格する」という意気込みをもって取り組む人が、短期の最終合格を勝ち取ることができます。
短期合格をつかみ取るには、心構えだけでは足りません。具体的にどういった勉強方法をするのが良いのでしょうか?
31歳で働きながら公認会計士を目指した筆者の独断と偏見による試験合格に役立つ勉強法を連載形式でお届け。今回は基礎科目の「財務会計論(会計学)」の勉強法をアドバイスする。