公認会計士になるための「勉強法」というのは、人それぞれである。本コラムでは、31歳で働きながら公認会計士を目指した筆者の独断と偏見による試験合格に役立つ勉強法を書いていきたい。

財務会計論―――つまり、簿記のこと

短答式試験には「財務会計論」という科目がある。これは論文式試験では「会計学」に含まれる分野であり、要するに、「簿記」のことである。会計士試験においては、「理論」と呼ばれるものが重視される傾向にあるため、「財務会計論」という科目の意味は、「簿記(計算)」と「簿記の理論(「財務諸表論」と呼ばれる)」という意味になっている。

 なお、「簿記の理論」とは、短答式試験(マークシート方式)の文章問題、及び論文式試験(記述式)の文章を記述するタイプの問題のことを指している。

簿記は全ての科目の基本である

当然であるが、「簿記」は会計士試験の中心をなす科目であり、全ての科目の基本となる科目である。そのため、勉強のスタートはこの科目から、となる。日商簿記などの資格試験を受けてから、会計士試験(或いは、税理士試験)に進む人も多いだろう。

また、基礎となる科目なだけでなく、実際、短答式試験においても、論文式試験においても、「財務会計論」がカバーする内容は、最も配点が高い分野でもある。従って、この科目に最も長い時間を費やすことのほか、この科目を得意分野とするかどうかは、合否にも大きく関わってくるだろう。

筆者は、公認会計士試験の簿記入門講座からスタートした。「屋台でリンゴを売る」、という事例だった。リンゴを何円で仕入れて何円で売るか、屋台を買ったときはどうするか、など今でも講座の内容は忘れられない。

まずは、計算問題を繰り返し解く

簿記の基本は、いわゆる計算問題と呼ばれる「数字を求める」タイプの問題であり、短答式試験においても、論文式試験においても、計算問題は出題される。従って、計算問題が回答できなければ、公認会計士試験で勝負はできないと言えるだろう。

筆者が受験生時代に使用していたノート。計算問題の反省点を細かく記録していた。

計算問題の攻略法というのは、存在するのだろうか?「計算問題を繰り返し解く」という身もふたもない勉強方法が王道となる。あえて言うのなら、同じ問題を繰り返し解く方が効率的な方法と言える。